
国立大学法人東京大学(以下、東京大学)は、ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)と協力し、東京大学 大学院情報学環(以下、大学院情報学環)に「越境的未来共創社会連携講座」(通称: Creative Futurists Initiative)を2023年12月に設置し、この度協働活動を開始しました。
本講座は、社会課題に向けた批評分析的アプローチと、アート・デザイン・⼯学を通じて未来に向けた問題提起・課題解決を⾏う創造的アプローチを結合し、両⽴させる人材をCreative Futurist(クリエイティブ・フューチャリスト)と称し、その育成と学際的実践研究の推進を目的とします。
具体的には、社会課題の詳細な観察や内発的動機を根本とし、本質的な問いを3つの観点から捉えなおします。[1]学際的・批評的視点による問いの抽出、および新たな問いを解決する手段として先端的メディア技術を駆使[2]創造的視点による提案実装[3]越境的・集合的思考に基づく専門性を超えたコラボレーション。これらを通じて共同研究、教育および国際連携展開に取り組みます。
詳しくは、こちらのプレスリリースをご覧ください。
Main Programs
主な取り組み
実践研究
本学学生とソニーの社員によるプロジェクトグループを組み、実践的な研究に取り組みます。具体的には、ジェンダーや障がいなどのバイアスや、サステナビリティ等の課題をテクノロジーで解決する研究活動や、越境的共創のための方法論に関する調査・研究などを推進します。また、NPO/NGOセクターとの協働機会や海外の大学・アート機関との連携も視野に入れ、フィールドワークや国際的な活動に力を入れます。
対外的には、シンポジウム・展示・研究発表会などの機会を設け、国内外に向けて広くその成果を公開しています。
レクチャー
東京大学の担当教授が講師を務め、主に本学学生とソニーの社員を対象にした講義を企画・実施します。外部のクリエイターやアーティスト、国際研究機関などを招致し、サステナビリティやイノベーション、アートシンキングなど多様な視点から、現代社会に対する課題提起やその解決に取り組むための思考法を学ぶ機会を提供します(講義は一部を一般公開予定)。
ワークショップ
本講座を通じて思考法や創造プロセスをより深く習得するため、参加者が少人数のグループに分かれて、越境的未来共創について直接議論をするプログラムを提供します。初年度はArs Electronica Future Laboを迎えてアートシンキングの議論を深めました。
Our Team
運営チーム
- 教授 筧康明
- 教授 苗村健
- 教授 田中東子
- 特任准教授 髙木紀久子(2024.11〜)
- 特任研究員 久納鏡子(2024.4〜)
- 助教 森田崇文
- 戸村朝子
- 大西拓人
- 小薮亜希
- 細谷宏昌
- 久米智美(2025.1〜)
- 細谷宏昌