アート×テクノロジーでロボットの設計方法をデザインする|CFD003(前編):Vali Lalioti(ロンドン芸術大学教授)
批評と創造をつなぎ未来を共創する、東京大学×ソニーグループによる連携講座「Creative Futurists Initiative」から派生した、越境先駆的なゲストを迎える対話の場「Creative Futurists Dialog」。第3回目はロンドン芸術大学からXRとロボティクス研究に取り組み、およそ30年にわたってクリエイティブとテクノロジーを掛け合わせた活動を生み出してきたVali Lalioti教授を迎え、教育やビジネスなど、さまざまなコラボレーターとともに広義のデザインを駆動してきたプロジェクトの数々をご紹介いただきました。
(※) 記事中の所属・役職等は取材当時のもの
TEXT: Nanami Sudo
PHOTOGRAPH: Yasuaki Kakehi Laboratory
PRODUCTION: VOLOCITEE Inc.
多様なバックグラウンドをもつ、世界のイノベーションの火付け役
筧康明(以下、筧):皆さん、今日はご参加いただきありがとうございます。この「Creative Futurists Initiative(以下、CFI)」では、皆さんの創造的な取り組みが、より良い社会のためのビジョンを創り出していることを、どのように他者へ伝えていくことができるのか、考えてみましょう。今日のゲストは、ロンドン芸術大学からクリエイティブXRとロボット工学の教授であるVali Lalioti先生を迎えました。VRの初期からアート&テクノロジーの領域を主導し研究教育活動を展開してきたVali先生の経験や、現在の研究の紹介によって好奇心も掻き立ててくれるでしょう。レクチャー以外にも、ワークショップなども用意してもらっています。
それでは、彼女について私からご紹介させてください。「Creative Compuring Initiative」(以下、CCI)のロンドン芸術大学の教授です。彼女はデザイナー、コンピューターサイエンティスト、学者、そして芸術家のパイオニアで、多様なバックグラウンドを持っています。そして、彼女はロンドン芸術大学の新しいラボ「CCI」を率いています。私も彼女のラボとコラボレーションしたことがあります。このグループがどのように探求しているかについても見てください。そうです、常に進化しているのです。そのValiさんにCFDに参加してもらえて嬉しいです。そして、活発な対話のために、皆さんも、ぜひ積極的にワークやディスカッションに参加してください。
Vali Lalioti(以下、Vali):今日、ここで皆さんとお話できることをうれしく思います。参加してくれて本当にありがとうございます。そして、オンラインでご参加の皆さんにも感謝します。私たちは、CFIと同じ価値観を共有しています。クリエイティビティとテクノロジーを結びつけ、社会により良い未来をもたらすという相互作用の中で仕事をしてきました。筧先生からのご紹介の通り、私はクリエイティブXRとロボット工学の教授で、新しく設立された「CCI」のアカデミック・プログラムのディレクターでもあります。
私自身の仕事としては、バーチャル・リアリティが初めて登場した30年前から、常にクリエイティブとテクノロジーを横断して仕事をしてきました。1996年ごろ、ドイツのFraunhofer Institute(フラウンホーファー研究所)で働いた後、アパルトヘイト後の南アフリカのタウンシップの物語をバーチャル・リアリティで表現する仕事をしました。それは、マンデラ大統領時代の1999年のことです。そして2003年、私はBBCで、イギリスのテレビ番組で初めて、VR作品をいくつか持ち込みました。これらの作品のいくつかは、同年の英国王室審査員賞を受賞しました。
私が初めて日本を訪れたのは今から約20年前のことです。その際にNHKを訪れた経験は、今でも鮮明に覚えています。日本は非常に印象深く、その後何度も足を運ぶことになりました。特に、CCIと東京大学の間では非常に活発なコラボレーションが行われており、この取り組みについても少しお話したいと思います。
もう一つ私が取り組んできたことで、今日のテーマにも関連しているのが、ソニーなどの企業と協力し、世界中でイノベーションの教育を行うことです。そのため、日本だけでなく、北京ではWorld Steel Association(世界鉄鋼協会)、上海ではArcelorMittal、そして英米とヨーロッパのさまざまなパートナーとも連携しながら、クリエイティビティをイノベーションに結びつける方法を探ってきました。
なぜなら、技術的に大きな飛躍を遂げるには、クリエイティビティが必要だからです。クリエイティビティを活用すれば、社会のために新しいものを生み出すことができます。また、私は企業とのイノベーションも信じています。例えば、2013年にはJanssen社とともにヤンセン・ヨーロッパ・イノベーション賞を受賞しました。今日議論する内容は、私たちがテクノロジーとともに得た経験を基にしています。
加えて、革新的なシステムの構築と開発を続けることも大切です。私の会社は、インペリアル・カレッジ・ロンドンと協力し、COVID-19の流行中にこの取り組みを行いました。ロックダウン期間中に、仮想現実のプラットフォームを開発し、視覚的にも音響的にもコンサート会場を再現することで、自宅にいる演奏者がまるで大きなコンサートホールにいるかのような体験を可能にしました。このプロジェクトは、イギリスの国家予算で支援されたプロジェクトでした。
ロボット工学についても触れたいと思います。私はデザインライセンスを取得しているのですが、昨年、イギリスで初となる「クリエイティブ・ロボティクスコース」を、コンピューティング&セキュリティ分野の学部および大学院のカリキュラムとして導入しました。私は新入生と顔を合わせる機会があるだけですが、このコースを立ち上げたことを、テクノロジー分野で働く一人の女性として、とても誇りに思っています。なぜなら、この取り組みにより、エンジニアリングや空中ロボット工学といった分野を開拓し、より多くの女子学生の支援が可能になるからです。私たちは、アイデアとテクノロジーを積極的に融合させ、これを達成しようとしています。
「クリエイティブ・コンピューティング」の越境的研究とは
続いて、CCIについても少しお話させていただきます。今日のダイアログの場では、皆さんと一緒にものづくりをしたいと思っています。私はロンドン芸術大学に所属していますが、この大学は、世界でもトップクラスの芸術とデザインの教育機関です。
ロンドン芸術大学では、皆さんと同じように、現代社会にはクリエイティビティが重要だと考え、5年前にテクノロジーとクリエイティビティを融合させるためにこの機関を設立しました。これは、大学自身がコンピュータサイエンス、ロボット工学、データサイエンス、AIなどを駆使して、従来の「アートとサイエンスは別物でなければならない」という固定観念を打ち破る方法なのです。
私自身も数年前からCCIに関わっており、この数年間で飛躍的な成長を目の当たりにしました。設立から3年で、学生数は100人から600人に増加し、提供するコースも9から60にまで拡大しました。CCIは非常に活気があり、教授陣をはじめ、学術スタッフやサポートスタッフも同時に増員されています。
CCIの研究プロセスはリサーチドリブンであり、特に社会調査において非常に高い評価を受けています。そのため、大学や研究機関だけでなく、クリエイティブ業界とも広く連携することが可能です。
ロボット工学の分野はその良い例です。私たちは、健康的なエイジングとロボット工学を活用することで、社会が直面している高齢化問題への対処方法を探っています。また、ロボット工学は舞台芸術においても重要な役割を果たしており、日本にいる私の尊敬する同僚や師匠、研究室とも連携しています。
私たちの最終的な目標は、ロボットの設計方法そのものを変革することです。具体的には、デザインプロセスにコミュニティのニーズを取り入れ、導入のアプローチを見直すことで、より持続可能な社会の構築を目指しています。このテーマについてさらに詳しくお話しすることもできますが、本日皆さんと議論したい点は、アートとテクノロジーがどのように連携し、より良い社会のためのイノベーションを生み出すことができるか、という点にあると思います。
数学は確かに有用ですが、真に重要な鍵となるのは、アートとテクノロジーが融合することで生まれる創造的な可能性だと私たちは気づきました。つまり、単なるアートだけでなく、アートと工芸が一体となった、大きな一つの言語で表現することが必要だと思います。日本語で適切に表現できるのか定かではありませんが、このアートと工芸の結びつきこそが、これまでの社会の中で失われてきたものだと感じています。
私が伝えたいのは、19世紀まではアートや工芸、そしてテクノロジーは実質的に同義だったということです。つまり、それは芸術や工芸品の制作方法に関する知識を意味していました。しかし、19世紀から20世紀にかけて、これらの概念は分離されてしまいました。テクノロジーという言葉はより実用的な目的のために知識を応用することを意味するようになり、イノベーションに接近していったのです。
つまり、テクノロジーは問題解決のために知識を応用するものになり、大学においても、科学を中心とした教育が行われるようになり、それが他の分野から分離していきました。
過去の西洋社会におけるアートとサイエンスが一体であった好例として、レオナルド・ダ・ヴィンチが挙げられます。彼は芸術家であるだけでなく、エンジニアでもありました。彼のスケッチの多くはこの両方のバックグラウンドから来ています。
しかし、21世紀に入り、私たちはこの分離が社会にとって負担となっていることに気づきました。ですから、クリエイティブ業界が再びアートとテクノロジーを融合させようとする動きは、とても素晴らしいことだと思います。皆さんも一緒に、こうした基本的な概念について再考してみましょう。
誰もがピカソのような創造性を持っている
このようなワークショップや講演会を開催すると、最初に必ず聞かれる質問があります。それは、「自分はアートや工芸の人間なので、テクノロジーとは関係ないのではないか?」ということです。そこで、教室の皆さんに手を挙げていただきたいと思うのですが、この中に、技術者、エンジニア、科学者の方はどのくらいいらっしゃいますか? そして、アートや工芸、デザインなどに関わる方はどのくらいいらっしゃいますか?
ピカソは「すべての子どもはアーティストだ。問題は大人になってもアーティストであり続けることだ」と言いました。ですから、私たちはみんな、アーティストであるということをこれから一緒に証明してみましょう。
最初の課題は、ペンと紙を使います。教室にいる方は、机の上にあるペンと紙を手にとってください。そして、隣の人や前後の人と向かい合わせになってください。そして、お互いを感じるのです。信じてください、皆さんの中にもピカソが潜んでいます。ポイントは、紙を見ずに、相手の顔を見ることです。このワークのポイントは、紙を見ないで相手の顔を見ることです。具体的なやり方をご説明します。まず、紙には一切目を向けずに、相手の顔をじっくり観察します。この段階では、ペンはまだ使いません。
それでは始めましょう。そして、相手の顔を見ながら、紙に線を引き続けてください。ペンを紙から離さず、線は途中で切らないでください。絵が美しくなくても全く問題ありません。
オンラインの方は、筧先生の顔を観察しながら同じように実践してみてください。
まずは自分の描いた作品を机に置いて、隣の方に渡してください。もしよければ、自分のサインを書いてプレゼントしてもかまいません。これが重要なポイントです。なぜなら、これがあなたにとって初めての「受注作品」であり、あなた自身がアーティストとして作品を生み出し、誰かに贈った瞬間だからです。私は、誰の中にもアーティストの才能があると信じています。そうですよね?
先ほど、アートとテクノロジーを組み合わせる上で「自分はアーティストではないので、アートに関わることはできない」という質問の例を挙げました。しかし、私たちは皆、ピカソなのです。そして、あなたが受け取った作品は、将来、相手が有名になったときに、莫大な価値を持つかもしれません。
オンラインで参加されている方は、投影したQRコードをスキャンして、Miroにアクセスし、自分の描いたポートレートにサインを書いてアップロードしてください。筧先生、素晴らしいモデルになっていただき、どうもありがとうございました。できるだけ対面とオンラインのハイブリッドな状態でこのダイアログを維持しようと努力していますが、皆さんもご存知の通り、これは簡単なことではありません。皆さんのご協力に感謝しています。
ロボットのデザインを通じてアート思考を実践に持ち込む方法
さて、アートについて質問がありましたね。誰もがアーティストの資質を持っています。しかし、多くの場合、芸術性や創造性を維持することがなぜ重要なのかが十分に理解されていないのが現状です。神経科学では、創造性が革新的な瞬間を生み出すカギになると言われています。そして、私たちはその創造的なアイデアを仕事にも活かすことができるのです。
今日は皆さんに、アーティストがそのプロセスで使用する要素を少し体験していただきたいと思います。この手法は、これまで多くの企業やテクノロジー関連の場所で活用してきました。方法は数多くありますが、今日はそのうちの1つを体験していただきます。これは日本でも Steve Bennington研究室で客員教授として扱ったことがあります。これは展覧会の最後に作ったもので、奇妙でクリエイティブな質問からプロトタイプを作り上げ、そこから最終的なロボットを発見するという実践を行いました。
もちろん、時間は限られていて、残り1時間弱しかないので、今日はこの方法の雰囲気を少しだけ感じていただきましょう。皆さんが使えるようなさまざまな材料を用意しました。
このプロセスは、次の3つの段階に分かれています。
1つ目は、通常の企業での課題解決や製品開発時に行う質問とは異なる、より創造的な質問をすることです。探究のプロセスは、課題解決や製品開発の前に行われるものですが、非常に重要です。なぜなら、このような探究を通じて、思いがけない発見や面白いアイデアが生まれる可能性があるからです。
次に、頭だけで考えるのではなく、身体も使って考えることです。私たちは身体知も持っており、AIが進化している現代においても、身体や素材を活用して思考することは創造性を高める上で欠かせません。このプロセスでは、素材を触ったり身体を動かすことで、頭だけでは得られないインスピレーションを得ることができます。
最後は、創造的な質問から始まり、身体や素材を使った考察を経て、具体的なプロトタイプを作った後の工程です。最後にプロセスを振り返り、日常の業務にどう取り入れて実際の課題を解決するかを考え、ビジョンを描くことです。
今日はこの3つの段階を簡単に体験していただき、このプロセスの雰囲気を味わってもらえたらと思います。皆さんの協力を通じて、新たな創造的な発見が生まれることを楽しみにしています。そして、これは多くの人にとって有用だと思います。私たちは以前、筧先生と一緒にこのワークに取り組み、Toioロボットを使ってこのプロセスを学びました。その美しい様子の一部をお見せしましょう。
これは、有形で埋め込み型のインターフェースを使用したカンファレンスです。ロボットの動きの一部を観察することで、同様の手法を使い、動作と感情の関係を探りました。その結果、ロボットがとても表現豊かになることがわかりました。例えば、2台のロボットがキスをするシーンや、風船を使って一緒にダンスするシーンなどを見ることができます。
ここにいる皆さんは科学者の方が多いと思いますが、この背景について知りたい方もいらっしゃると思います。少し神経科学の視点から話をしましょう。なぜ脳は落ち着く必要があり、時にフロー状態*と呼ばれる集中状態に入ることを求められるのでしょうか? フロー状態は、おそらく皆さんも日常的によく経験していると思います。そして、脳が動き始めると、なぜ洞察やアイデアが湧き上がってくるのでしょうか? これについては多くの研究が行われており、最初の論文はこのテーマを扱っています。
*フロー状態:時間の経過にさえ気がつかない状態。 そのタスク自体や作業自体がやる気を生んでいる場合や、作業に没頭するのが楽しすぎて手を止められないような状態。(Csikszentmihalyi(1996), 「クリエイティヴィティ―フロー体験と創造性の心理学」浅川希洋志監訳 世界思想社)
もちろん、そのためにポートレートをインポートする必要はありませんが、同等のプロセスがあると思います。日本の言葉で「ぼんやり」という表現があると思いますが、これは完璧なものを見ることで得られるフロー状態に似ています。例えば、カメラを通して何かを見ているときと同じで、これが脳のアイデアの創出を促進するのです。
それでは、ここまででウォーミングアップは終わりにして、次にロボットの動きに個性を持たせる方法について探っていきましょう。
機能からではなくパーソナリティから考える
「What personality you want your robot to have?」これは珍しい問いです。なぜなら、通常は、ロボットが「何をするのか」「何ができるのか」という機能から考え始めることが多いからです。ロボットをデザインするなら、掃除など、人をサポートする働きをさせたいと考えられがちでしょう。
しかし、この問いはロボットが何をするのかではなく、「どのように動くのか」に焦点を当てています。つまり、直接的な解決策を探すのではなく、人間がどのようにロボットと関わり、そしてロボットの動作がいかに重要かを考えるものなのです。
今日は、ゲームを通じてロボットの性格を形成し、目の前にある材料を使ってその動きを表現してもらいます。そして、皆さんと成果を共有し、振り返りや質疑応答などを行う予定です。
私が最初にこのワークに参加したとき、このスライドのように、とても奇妙なタイムラインで実施されました。創造的なプロセスは時に混沌とするものです。みなさんも、途中で混乱することがあるかもしれません。お互いの絵を描き始めると恥ずかしく感じることもあるでしょう。しかし、心配しないでください。このプロセスは、気楽に楽しむためのものです。ここは安全な空間ですので、子供のような遊び心を持って、関係性を築いていきましょう。
では、教室の各テーブルから1人ずつボランティアを募りたいと思います。手を挙げて、カードの束を受け取り、プラットフォーム上でスワイプしてください。ボランティアの仕事は、カードをよくシャッフルすることだけです。シャッフルが終わったら、1人5枚ずつカードを配ってください。
これは、人間の特性を表す言葉が書かれたカードです。1人5枚ずつ配られたカードを見ると、「これは私の強みだ」と思うものもあるでしょうし、「これは自信を持って肯定できる強みではない」と思うものもあるでしょう。しかし、イノベーションは、このようなことから生まれてきます。
イノベーションを起こすためには、虹のように多様な色が必要です。もし、あなたの手元に自身の職種に関連する強みを示すカードがない場合は、他の人のカードと交換することができます。ただし、別の強みのカードと交換できるのは、相手にとっても自分の強みだと思うカードを渡せる場合だけです。交換の仕方を説明しましょう。例えば、私が「適応力」というカードを持っているとします。実際は私は適応力が高いのですが、仮にそれが私にはない強みだとしましょう。そして、相手に「あなたは適応力がありますか?」と尋ねます。聞かれた側は「いいえ、違います」と答えていただいても構いません。手持ちのカードが相手の強みに合う場合、相手から何か別のカードを提供してもらう必要があります。もし相手の持っているカードが自分の強みに合っていたら、交換することができます。
皆さんには、この作業を行うための時間として約5分設けます。カード交換が終わったら、残りのカードを広げて、裏返しにしてテーブルに置いてください。探したいカードが見つかるまで、何度でも交換することができます。カードを5枚選ぶことができたら、準備完了です。交換を終えたグループは、残りのカードをすべて裏返してテーブルに置いてください。
次に、皆さんのチームのロボットがどのような性格を持っているかを考えてください。そして、その性格に合ったロボットを想像してください。そのロボットの絵を描いて自分のサインを加えて、Miroへアップロードしてください。
ここで、皆さんは素早く行動する必要があります。なぜなら、もし2人が同じカードを取りたい場合は、先にカードを手に取った方が優先されるからです。ただし、1枚カードを取る場合は、手持ちのカードを1枚捨てる必要があります。手持ちのカードは常に5枚に保つようにしてください。捨てたカードはポケットにしまっておいて、絶対に戻さないでくださいね。
みなさん、たくさんのロボットの絵をアップロードしていただき、どうもありがとうございました。次に、こちらの掲示板の下側を見てください。少し戸惑っている方もいるようですが、問題ありません。各グループでカードを1枚ずつ取り、ランダムに選んだロボットの絵と組み合わせてください。
次は、グループ分けをして、各グループ5人ずつで作業を進めていきましょう。まず、5つのロボットのイメージの中から1つを選びます。ロボットの性格を表す記号は、右側に表示されています。5つの記号しか選べませんので、慎重に選んでください。
オンラインの方も同様にグループ分けを行ってください。最大5人ずつで部屋に分かれてください。もし部屋に入りきらない場合は、メインルームに戻って別の部屋に移動してください。皆さん、作業が完了しましたね。素晴らしいです。どうもありがとうございます。オフライン・オンラインのハイブリッド型での作業はクリエイティブですよね。
さて、次はチームとして考えてみてください。イノベーションには多様性が重要です。革新を生み出すためには、全員が同じ強みを持っているわけではなく、さまざまな人材が協力し合うことが必要です。
ここで皆さんに質問します。あなたのグループで一緒に作業をするロボットには、どのような特徴を持たせたいですか? グループごとにメンバーの強みが異なるため、ロボットもまた、それぞれのグループの個性に合わせて特徴を持たせる必要があります。
作業方法としては、用意してある黒いボードを使って、ロボットに持たせたい5つの特徴を選んでください。選択方法はさまざまです。全員が1つずつ選ぶことも、数個ずつ選んで話し合うこともできます。ただし、作業時間は3分間でお願いします。時間厳守で進めていきましょう。ロボットが皆さんのグループでうまく働くための5つの特徴を選んでください。それがロボットの性格になります。これには理論的な裏付けもあり、イノベーション理論とリーダーシップ理論に基づいていますが、今日はその説明は割愛します。
次に、皆さんにはロボットをカスタマイズしていただきたいと思います。1分ほど時間を取りますので、ロボットの5つの特徴を決定してください。自分の持っている強みと同じ特徴を使うこともできます。また、残りの部品は別のところに置いてください。
オンラインでも同じ作業が行われています。各自5枚のカードを持っていると思いますが、残りのカードは回収してください。自分のカードは持っていても構いません。記念に写真を撮っても構いませんが、作業スペースを確保するため、すべてのカードは片側に置いておいてください。ボランティアの方が、すべてのカードを回収して元の場所に戻してください。