リアルタイムとロングタイム——戦災・災害の多元的デジタルアーカイブ|CFD014:渡邉英徳(東京大学大学院 情報学環 教授) 東京大学とソニーグループが共同で運営する「越境的未来共創社会連携講座(以下CFI)」は、異なる領域を越えて未来の共創をリードする方々を迎える対話の場「Creative Futurists Dialogues」シリーズ(以下CFD)を展開しています。第14回目のゲストは、東京大学 大学院情報学環・学際情報学府 教授の渡邉英徳先生です。 情報デザインとデジタルアーカイブの実践を研究の軸に据え、記憶を現代に接続し続けてきた渡邉先生。マリントラフィックが映し出すホルムズ海峡の船の軌跡から、広島の被爆証言、沖縄戦の避難行、東日本大震災で途絶えた命の動きへ——リアルタイムとロングタイムをテーマに、遠ざかる過去をその時代で最も未来的な表現として手渡すための倫理と実践を紐解きました。(※) 記事中の所属・役職等は取材当時のものTEXT: Madoka Minamisawa PHOTOGRAPH: Yasuaki Kakehi Laboratory PRODUCTION: VOLOCITEE Inc.目次: ホルムズ海峡のマリントラフィック 「ヒロシマ・アーカイブ」:なぜ現代の3D都市の方が、81年前を知覚しやすいのか 「沖縄戦デジタルアーカイブ」と「東日本大震災アーカイブ」:透明な時間を今につなげていく 遠い過去を伝えるためには、未来的な表現をしなければならない テクニウム:AIが変えた表現の生態系 Q&A:更新されるべきものとして手渡すこと…
リアルタイムとロングタイム——戦災・災害の多元的デジタルアーカイブ|CFD014:渡邉英徳(東京大学大学院 情報学環 教授) 東京大学とソニーグループが共同で運営する「越境的未来共創社会連携講座(以下CFI)」は、異なる領域を越えて未来の共創をリードする方々を迎える対話の場「Creative Futurists Dialogues」シリーズ(以下CFD)を展開しています。第14回目のゲストは、東京大学 大学院情報学環・学際情報学府 教授の渡邉英徳先生です。 情報デザインとデジタルアーカイブの実践を研究の軸に据え、記憶を現代に接続し続けてきた渡邉先生。マリントラフィックが映し出すホルムズ海峡の船の軌跡から、広島の被爆証言、沖縄戦の避難行、東日本大震災で途絶えた命の動きへ——リアルタイムとロングタイムをテーマに、遠ざかる過去をその時代で最も未来的な表現として手渡すための倫理と実践を紐解きました。(※) 記事中の所属・役職等は取材当時のものTEXT: Madoka Minamisawa PHOTOGRAPH: Yasuaki Kakehi Laboratory PRODUCTION: VOLOCITEE Inc.目次: ホルムズ海峡のマリントラフィック 「ヒロシマ・アーカイブ」:なぜ現代の3D都市の方が、81年前を知覚しやすいのか 「沖縄戦デジタルアーカイブ」と「東日本大震災アーカイブ」:透明な時間を今につなげていく 遠い過去を伝えるためには、未来的な表現をしなければならない テクニウム:AIが変えた表現の生態系 Q&A:更新されるべきものとして手渡すこと…
【※東京大学関係者向け】Slow Tech Project #1 参加者募集(締切5/25(月) 23:59 JST) 2026年度のSlow Tech Project #1 の参加者募集を開始します。分野を問わず東大関係者(学生・研究者等)のご参加をお待ちしています。 下記のGoogleフォームからご応募ください(締切5/25(月) 23:59 JST)。スケジュールなどプロジェクトの概要や詳細についても下記のフォーム内のリンクを参照ください。 Sonyの方向けには別途運営からご案内いたします。 応募フォーム:https://forms.gle/1XwEAtjXoxRkVFrC6 (ECCSクラウドメールアカウントでログインしてください。ログインできない等の場合は以下のページをご確認ください。https://utelecon.adm.u-tokyo.ac.jp/eccs_cloud_email ) 参考:昨年度の#0 公開成果発表記事 お問い合わせ先:cfixlab.iii.u-tokyo.ac.jp ※ は @ に置き換えて下さい。
ものづくりはエンタメ。コミュニティは相互推し活。:ロボットエンジニア・田中章愛が未来へつなぐ「夢中」の身体性|CFD013:田中章愛 東京大学×ソニーグループによるCreative Futurists Initiative(以下CFI、越境的未来共創社会連携講座)は、領域を越境し、未来へ向けた共創を先導する対話の場「Creative Futurists Dialogues(以下CFD)」を展開しています。第13回は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのロボットエンジニア、田中章愛さんです。 「子どもたちに創意工夫の原体験を届けたい」という想いを起点としたロボットトイ『toio™(トイオ)』の開発プロセスや、NHK『魔改造の夜』での極限の共創を題材に、「現代のものづくりは参加型のエンタメであり、普段からの筋トレが大事」「コミュニティは相互の推し活」といった独自の概念から、未来の創造性のあり方を紐解きました。(※) 記事中の所属・役職等は取材当時のものTEXT: Madoka Minamisawa PHOTOGRAPH: Yasuaki Kakehi Laboratory PRODUCTION: VOLOCITEE Inc.目次: 夢中が生み出す「原体験」と成長のエンジン 成功をゲームに、失敗を筋トレに――toioが形になるまで 『魔改造の夜』――「らしさ」の呪縛を超えた、剥き出しの「癖」 コミュニティという名の「相互推し活」 Q&A:「ものづくりは階段の一段目から」という教え ペイ・フォワード:未来のために価値を受け渡していくということ 夢中が生み出す「原体験」と成長のエンジン筧康明(以下、筧): 本日は、ロボットトイの『toio(トイオ)』を開発された、田中章愛さんにお越しいただきました。toioは僕らのラボでも愛用していますが、今日は開発の裏側を含め、たっぷりとお話を伺えるのを楽しみにしています。…
ものづくりはエンタメ。コミュニティは相互推し活。:ロボットエンジニア・田中章愛が未来へつなぐ「夢中」の身体性|CFD013:田中章愛 東京大学×ソニーグループによるCreative Futurists Initiative(以下CFI、越境的未来共創社会連携講座)は、領域を越境し、未来へ向けた共創を先導する対話の場「Creative Futurists Dialogues(以下CFD)」を展開しています。第13回は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのロボットエンジニア、田中章愛さんです。 「子どもたちに創意工夫の原体験を届けたい」という想いを起点としたロボットトイ『toio™(トイオ)』の開発プロセスや、NHK『魔改造の夜』での極限の共創を題材に、「現代のものづくりは参加型のエンタメであり、普段からの筋トレが大事」「コミュニティは相互の推し活」といった独自の概念から、未来の創造性のあり方を紐解きました。(※) 記事中の所属・役職等は取材当時のものTEXT: Madoka Minamisawa PHOTOGRAPH: Yasuaki Kakehi Laboratory PRODUCTION: VOLOCITEE Inc.目次: 夢中が生み出す「原体験」と成長のエンジン 成功をゲームに、失敗を筋トレに――toioが形になるまで 『魔改造の夜』――「らしさ」の呪縛を超えた、剥き出しの「癖」 コミュニティという名の「相互推し活」 Q&A:「ものづくりは階段の一段目から」という教え ペイ・フォワード:未来のために価値を受け渡していくということ 夢中が生み出す「原体験」と成長のエンジン筧康明(以下、筧): 本日は、ロボットトイの『toio(トイオ)』を開発された、田中章愛さんにお越しいただきました。toioは僕らのラボでも愛用していますが、今日は開発の裏側を含め、たっぷりとお話を伺えるのを楽しみにしています。…
「スロー」を共創する5つのアイデア──クロックタイムを越境するリジェネラティブ・デザイン|Tuukka Toivonen東京大学とソニーグループが共同で運営するCreative Futurists Initiative(以下CFI、越境的未来共創社会連携講座)では、2025年末から2026年初頭にかけて「Slow Tech」というテーマのもとに短期集中型のワークショップCreative Futurists Campを実施し、東京大学の学生および研究者、ソニーグループ社員が参加しました。 記念すべき第1回目のインスピレーション・トークでは、社会学者でありリジェネラティブ・デザイン研究の第一人者であるトゥーッカ・トイボネン(Tuukka Toivonen)さんをお招きしました。トイボネンさんは現在、イギリス研究技術革新機構(UKRI)の支援を受けたプロジェクト「Becoming Regenerative(B-Regen)」をリードしており、本講座の筧康明教授もアドバイザーとして参画しています。機械的なクロックタイムから離れ、生命や伝統が持つ多層的なリズムをテクノロジーに再同期させるための「5つのアイデア」を軸に、未来の創造性を探ります。(※) 記事中の所属・役職等は取材当時のものTEXT: Madoka Minamisawa PRODUCTION: VOLOCITEE Inc.目次: リジェネラティブ・デザインが導く実社会の変容 Idea 1:時間とは何か?——「早い」「遅い」を規定するものの正体 Idea 2:あなたは時間をどう体現するか?——多層的なリズムとしての身体 Idea 3:古くて時代を超越したものに基づき、新しく速いものを作れるか? Idea 4:時間の仲介役になれ——異なるリズムの間に立ち、シナジーを見出す…
アートとリサーチの交錯点──クリエイティヴな人文学と芸術の未来|CFD012:毛利嘉孝(社会学者) 東京大学とソニーグループが共同で運営する「越境的未来共創社会連携講座(以下CFI)」は、異なる領域を越えて未来の共創をリードする方々を迎える対話の場「Creative Futurists Dialogues」シリーズ(以下CFD)を展開しています。第12回目のゲストは、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科長を務める毛利嘉孝先生です。 毛利先生は、文化研究や文化芸術の社会学を専門としながら、ストリートアートやポピュラー音楽、メディア研究といった既存の枠組みにおける「周縁」を横断し、社会批評・アート批評を展開されてきました。資本主義の変容から現代のアートが直面する激しい衝突、そしてポスト・トゥルースの時代における創造と最前線の実践まで。アートが社会と地続きの影響力を手にした現在地を捉え直し、70年後の「月面居住」という途方もない未来に向けたアートの役割を壮大なスケールで展望しました。(※) 記事中の所属・役職等は取材当時のものTEXT: Madoka Minamisawa PHOTOGRAPH: Yasuaki Kakehi Laboratory PRODUCTION: VOLOCITEE Inc.目次: アートとリサーチの交差 資本主義の「非物質化」がもたらしたもの ソーシャル・エンゲージド・アート(SEA)への展開 社会と衝突するアート──バックラッシュの時代 調査的な美学──真実・未来・想像力を扱う実践 Q&A:越境がもたらすコンフリクトをどう乗り越えるか アートとリサーチの交差田中東子(以下、田中):毛利先生とは、私が院生の頃から20年来のご縁があり、ずっと長くお付き合いをさせていただいてきました。代表作である『ストリートの思想』をはじめ多くの著作を通じて、アートと政治の問題を非常に丁寧に絡めながら、鋭い社会批評・アート批評を展開し続けてこられた方です。 今回ご登壇いただいた最大の理由は、今年、先生が編著として刊行された『アート×リサーチ×アーカイヴ』にあります。副題に「調査するアートと創造的人文学」と掲げられた本書の内容は、まさにこの社会連携講座が試みている「越境的な未来共創」と極めて近しい問題意識を共有するものです。人文学とアートがいかにして交差し、新たな知を切り拓くのか。毛利先生のレクチャーを通じて、その深層を探っていきたいと思います。毛利嘉孝(以下、毛利):ご紹介ありがとうございます。私の専門は、文化研究あるいはカルチュラル・スタディーズと呼ばれている領域、そして今は東京藝術大学というところに身を置いていることもあり、文化芸術の社会学と紹介したりします。芸術といっても幅広くて、美術館で見せるようなファインアートだけでなく、ストリートアートやポピュラー音楽といった、大学の中では比較的「周縁的」というか、おそらく私しかやっていないような領域もずっと扱ってきました。あわせてメディア研究も自分の守備範囲ですので、メディアアートの批評を書いたり、展覧会の企画を行ったりもしています。 今日お話しするのは、私がこれまでずっと続けてきた活動のすべてというよりは、ここ二、三年ほどの間、集中的に取り組んできたことになります。私は藝大という、八割方がアーティストや演奏家である組織にいます。そうした「表現の現場」のなかに身を置きながら、研究者として、あるいは批評家として、アートと社会、あるいは人文学がどう交差していくのか。その具体的な背景についてお話しできればと思います。今日お話ししたいのは「アートとリサーチの交差」についてです。これには大きく二つの方向があります。 ひとつは「アート=ベースド・リサーチ(ABR)」。これは教育学や社会学などの研究者が、方法としてアートを用いる。映像やパフォーマンス、体験を活用しながらプレゼンテーションしていく実践です。もうひとつは「リサーチ=ベースド・アート(RBA)」。こちらはアーティストが社会学的な調査や文化人類学的なフィールドワーク、アーカイブ分析を芸術制作の手法として取り込んでいく。…
